このセリカ1600GTVが高額に化けたチューニング内容とステージ分けを説明して行きます。
このクルマがコンプリートカーとして完成するまで、およそ3年7か月ほどの年月を掛けてチューニングしていきました。走り、動力性能にも全て実践形式のチューニング性能テストを繰り返し作り込むのは勿論の事、ボディー廻りや内外装もカッコ良くと、じっくり仕上げていったのです。
理想的なIDEバーションにする為の戦いは、今では考えられませんが当時は当然のごとく、一般道と高速道路場での性能テストでした。クルマをチューニングするに当たり、特に大切にして来た事は【ドライビングフィール】です。クルマづくりに愛情と技術を込めて仕立て上げ、運転が楽しく時にはアグレッシブな運転のシーンではアドレナリンが沸き上がる。そんなコンプリートカーを目指しました。ここが納得がいくセリカ1600GTVの完成に時間がかかった理由でもあり、この最初のクルマでIDINGのコンプリートカーの根幹をなすものが完成したとも言えるでしょう。
運転の楽しさを感じるクルマに仕立てて行くこと。これは公道でテストしながら作り上げた最初のセリカ1600GTVから、JARIの高速周回路やサーキットでの開発テストを重ねながら作っていく現在のIDINGPOWERのコンプリートカーまで一貫して込められています。
後にこのクルマを購入してくれた方は、アルファロメオ1600GTと英国ロータスエランなどの所有者で、スポーティーで個性があるクルマが好きなマニアの方でした。こういった方だったからこそ、運転の楽しさに焦点を当てたIDINGコンプリートカーに共感して1号車を高価で購入してくれたのでした。
このセリカ1600GTVが完成するまでの経緯は、IDINGPOWER誕生前夜物語<No.3>へと続きます。